当院にいらっしゃるママたちのお悩みについては、ホームページの「ママの悩みQ&A」やこのブログでも取り上げて来ましたが、忙しいママたちにとっては「読む」時間を確保するのも難しい時もあると思います。
そこで、赤ちゃんのお世話をしながらでも聴ける短めの動画を作ってみました。
ご興味のある方はどうぞご覧ください。
母乳育児のヒント
当院にいらっしゃるママたちのお悩みについては、ホームページの「ママの悩みQ&A」やこのブログでも取り上げて来ましたが、忙しいママたちにとっては「読む」時間を確保するのも難しい時もあると思います。
そこで、赤ちゃんのお世話をしながらでも聴ける短めの動画を作ってみました。
ご興味のある方はどうぞご覧ください。
お手紙をいただきました。
二年ほど前に、当院ホームページの「ママの悩みQ&A」をお読みになり、相談のメールを下さった遠方にお住まいの方からでした。
「自分が赤ちゃんを抱っこすると大泣きするのに、夫が抱っこすると泣き止む」事で悩んおられました。
とても思いつめておられるご様子でしたので、電話をかけてお話をお聞きした事を覚えています
お手紙には、「あの時、話を聞いてもらえて気持ちが楽になったこと、あれから子育てを支えてくれる方々と出会えたこと、赤ちゃんは元気に成長していること」
「自分のように誰にも相談出来ずに悩んでいるママは多いと思うこと」が綴られていました。
そして、「自分が抱っこすると大泣きだった子が、今はすっかりママっ子になっています。」と。
お子さんの可愛いお写真もたくさん同封して下さっていて、拝見しながら嬉しくて胸がいっぱいになりました。
私のつたない文章でも、このようなご縁をいただけて本当にありがたい事です。
今まで書いてきて良かったと思えました。
更新は滞りがちですが、これからもコツコツと書いていきます。
当院に来院されるママたちのお悩みについて書いております。
ご興味のある方はどうぞご覧になってください。
↓
当院ホームページ「ママの悩みQ&A」
赤ちゃんは、おっぱいを飲む時に「むせる」事があります。
赤ちゃんがむせながら飲んでいる様子を見て「むせるほど母乳が出ているんだわ。」と良い事のように思っているママもいらっしゃいますが、出来るだけむせないで飲める方が良いです。
今回は、何故むせない方が良いのかについてお話します。
むせている時の赤ちゃんはゴホゴホと咳き込んだり、呼吸もゼイゼイと苦しそうです。
ビックリして乳首を離して飲むのをやめてしまうこともあります。
おっぱいを飲む事がなんだか辛そうに見えます。
また、授乳後に仰向けに寝かせると、真っ赤なお顔で両手を挙げてきばる赤ちゃんが多いです。
そしてオナラをよくします。
それは、むせる時に母乳と一緒に空気も飲んでしまうからです。
空気を飲むとお腹が張ります。
お腹が張っている時に仰向けに寝るのはしんどいですから、きばってオナラを出そうとしているのでしょう。
オナラと一緒に「ちょびっとウンチ」をする事も多いですので、オムツかぶれにもなりやすいです。オムツ替えの回数が増えるのでオムツ代もかさみます。
母乳が出過ぎている場合は赤ちゃんはむせやすいですが、それほど出過ぎていないけれどむせる事はよくあります。
なぜむせるのかと言うと、
「おっぱいが噴射するように赤ちゃんの口の中に勢いよく流れ込むから」です。
つまり、おっぱいの勢いが強すぎて赤ちゃんが自分のペースで飲めない時にむせるのです。
逆に、「おっぱいが噴射せずに赤ちゃんの口の中にゆっくりと流れ込む」と赤ちゃんは自分のペースで飲めるのでむせません。
大人の私たちで例えて言うと、
「ペットボトルの口から水やお茶が噴射して出る」と大人の私たちでもビックリしますし、むせるでしょう。
やはり飲み物は自分のペースで飲みたいですよね。
授乳前に指で搾乳して母乳を少し捨てると良いです。
どのくらい搾乳すると良いかと言うと、
「乳輪部が少し柔らかくなるくらい」です。
搾乳すると母乳がすぐに噴き出すようでしたら、「噴き出すのが少し落ち着くくらい」です。
搾乳する事によって、おっぱいが噴射せずゆっくりと出るようになりやすいので、赤ちゃんは自分のペースで飲みやすくなります。
母乳不足かな?と悩んでおられるママにとっては、「捨てるなんてもったいない。」と思われるかもしれません。
その場合は哺乳瓶に搾乳して、授乳した後に飲ませると良いですね。
★搾乳する時の注意点があります。
それは「力を入れすぎないこと」です。
痛みを感じるほど力を入れると、乳輪部が腫れてしまうことがあります。
また、母乳が出過ぎる方の場合は「ゆっくりとしたスピードで搾乳すること」です。
早いスピードで搾乳すると、刺激が強すぎてよけいに分泌が増えてしまったり、乳房が張りすぎることがあります。
童謡「ゆりかごの歌」のテンポより少しゆっくりくらいです。
♪ゆりかごの歌をカナリヤが歌うよ。ねんねこねんねこねんねこよ。♪
授乳中に赤ちゃんが眠ってしまわないようにする
何故眠ってしまわない方が良いかと言うと、
赤ちゃんがママの乳首を吸うと、その刺激を受けて母乳が作られて出てきます。(射乳といいます)
赤ちゃんが起きている時は、母乳が出てきてもあまりむせずに飲みます。
けれども、ママの乳首をくわえてウトウト眠っている時の赤ちゃんは無防備です。急に口の中に母乳が流れ込んで来ると、すぐに飲み込む事が出来ない為むせるのです。
授乳中は出来るだけ眠ってしまわないようにした方が良いです。
その方法についてはこちらを参考になさって下さい。
https://ida-josanin.com/sp/2019/05/26/lactational-method-time/
赤ちゃんが飲みやすい抱き方も大事です
それは、「大きい口を開けやすい」「舌を前に出しやすい」「呼吸がしやすい」 抱き方です。
その方法についてはこちらを参考になさって下さい。
https://ida-josanin.com/sp/2019/07/31/lactational-alette
むせたら、赤ちゃんの身体を起こして縦抱きにしてゲップを出すときの体勢にしましょう。
ゲップが出ないときは、しばらく抱っこして赤ちゃんが落ち着いてきたら授乳を再開してみましょう。
以上の事をやってみても効果がないときは?
以上の事をやってみても、むせる・お腹の張り・いきみなどが改善しない場合は、稀に病気の事もありますので、小児科医師に相談してください。
昨日は「オンラインおっぱい講座」の日でした。
「おっぱいトラブルの原因と対処方法」のテーマでお話させていただきました。
大阪府・東京都・三重県・愛知県・岐阜県などから9人のママさん達が参加されました。
皆さま大変熱心に聞いて下さいました。
【講座の内容】
「詰まる」原因は?
白斑と乳栓の違いは?
白斑が出来る原因とは?
白斑が出来た時の授乳のコツ
授乳の際の赤ちゃんの抱き方のコツ
乳栓が出来る原因とは?
乳栓が出来た時の授乳のコツ
乳栓の取り除き方
シコリが解消された後、分泌不足になりやすい理由
授乳中のママさんの栄養について etc.
このような母乳育児の知識とちょっとしたコツを身につけることは、ご自身の大切な乳房をトラブルから守ることでもあります。
コロナ禍で外出がままならない今だからこそ、「自分で出来るようになる」ことがとても大切です。
当院の「おっぱい講座」は約20年前から始めました。
母乳育児の知識とコツを伝えるだけではなく、ママさん達の交流の場として多くの方々に参加していただいてきました。
子育ての悩みを聞いたり聞いてもらったり、情報交換をしたり。
思いきりおしゃべりして、泣いて、大笑いして。
ふだん、子育てに奮闘しているママさんにとっては、ホッと一息つける時間のようです。
「おっぱい講座」がきっかけでママ友となり、子どもたちが成長してもお付き合いが続いているという方も珍しくありません。
ところが、昨年よりコロナウイルス感染拡大防止のため、助産院に来ていただいての講座の開催が難しくなり、オンラインに切り替えざるを得ない状況になりました。
「今までのようなママ同士の交流がオンラインでも出来るのだろうか?」という思いが常にありましたが、オンラインそのものに私自身が不慣れでしたので、その事をじっくりと考える余裕がないままオンラインでの「おっぱい講座」を続けていました。
けれども、今回の講座終了後に、参加されたママさんが次のような感想を寄せて下さいました。
「オンラインでも、他のママさん達と顔を合わせて伺うお話は温かい雰囲気を感じることが出来ました。」
このように感じていただく事が出来て本当に嬉しかったです。
画面越しでも人と人の温かさは伝わるものなんだなと思いました。
これからも、ママたちが楽しく交流出来るような講座にしていくために、オンラインの事をもっと勉強していろいろな工夫をしていこうと思います。
それにしても、オンラインで開催しなかったら、言葉を交わす事もなかったであろう遠方にお住まいの方々と、すぐそばににいるみたいにお話したり笑い合ったり出来るって本当に有り難い事ですね。
インターネットが普及していない20年以上前に、コロナウイルスが流行していたら、私たちはどうしていたのかなと思います。
最後に、反省点がひとつ。
眉毛描くの忘れてたヮ ^^;
ただ今、オンラインおっぱい講座受付中
テーマ:おっぱいのトラブル
9月9日(木)(木)11:00〜12:30
乳腺炎、乳頭キレツ、白斑、シコリなどのトラブルの原因と
自分で出来る対処方法についてお話します。
参加費:1000円
詳しくは→https://ida-josanin.com/shop/
コロナウイルス感染拡大などで思うように外出出来ない今、おっぱいトラブルについて知っておくと安心です。
貴方の大切な乳房を守るのは貴方自身です。
以前は、当院に来院されたママさん同士がお話する機会も多く、それがきっかけでママ友になり、子どもが大きくなってもお付き合いが続いてらっしゃる方も珍しくありませんでした。
けれども、コロナ禍の今、「密を防ぐ」ために来院される方が同じ時間帯に重ならないように予約時間を調整していますので、ママたちの交流はほとんどなくなってしまいました。
それでも、たまに重なる時があって、ママさん同士が短時間でも言葉を交わされると
「赤ちゃんのいるママと初めて話せました」
「私と同じような事で悩んでいる方がいると分かって何だか安心しました。」
「私以外のママたちもしんどいのだなって思えました。」
ママたちを見ていると、とても嬉しそうです。
赤ちゃんたちもお互いに不思議そうに見ていています。
なんとも言えない和やかな雰囲気になります。
やっぱり、こういうちょっとした触れ合いは大事ですね。
感染対策しつつ、少しでも交流出来るように考えていこうと思います。