先日、母乳育児相談にいらしたママさんは農業高校を卒業された方で、酪農の実習について興味深いお話を聞かせていただきました。
乳牛の搾乳実習では、まず手で搾乳して張っている乳房を柔らかくしてから搾乳器をつけるとの事。
手で行う搾乳は力を入れすぎて痛くしてしまうと牛に蹴られる事もあるそうです。
牛は自分の身を守るために、痛みを感じたら搾乳している人を蹴ってやめさせるのですね。
実習生は蹴られたら痛いし怖いから力の入れ具合を自分で工夫して、その牛にちょうど良い加減の搾乳方法を覚えてゆくのでしょう。
牛に教わるんだなって思いました。
人間のお母さんは、乳房のケア(乳房マッサージ等)が痛い時は「痛いです」とおっしゃいます。
けれども、痛くても言えない方も多いのではないかと思います。
「痛い」って言ったら怒られそうだから「痛い」とは言えないとか、
親切に一生懸命して下さっているから「痛い」とは言えないとか、
このくらいの「痛み」は普通なんだ、自分も我慢しなきゃとか。
でも、「痛い」ときは我慢せずに「痛い」とおっしゃってください。
乳管に詰まった乳栓を取り除く時などは痛いこともありますが、乳房のためには出来るだけ「痛いこと」は避けた方が良いです。
また、「痛い」だけでなく「手が重く感じる」「つかまれている感じがする」など、気づいた事を教えていただければ、こちらも大変勉強になりますし技術の向上につなげていけます。
言いにくいかとは思いますが。。。
どうしても言えない時は、
言えない時は、
蹴る…? !