実習

先日は看護大学の実習日でした。
今回は、病院の産婦人科の実習を終えた女子学生2名です。
実習の日は、来院されるお母さん方に見学させてもらっても良いかどうかをお聞きします。承諾を得ることが出来たら、日頃私が行っているおっぱいのケアなどを見学してもらいます。当院にいらっしゃるお母さんたちのほとんどは、母乳育児が行き詰まって来られるのですが、看護学生にご自身の体験をお話して下さる方が多いです。

「出産したら普通に母乳が出て赤ちゃんはゴクゴク飲んで成長するものと思っていたけれど、うまく吸い付けなくて泣き叫ぶ赤ちゃんを抱っこして途方に暮れた」
「他のママたちは軽々と授乳しているのに、自分はうまく出来ない。皆が普通に出来ていることが出来ない。自分はダメなママだと思い落ち込んだ。」
「それでも一生懸命吸わせていたら、おっぱいの先が痛くなり、あまりにも痛くて授乳したくない。授乳が苦痛、授乳が怖いと思ってしまう。」
「でも、赤ちゃんはお腹が空いてずっと泣いている。赤ちゃんに満足に母乳を飲ませてやれないんだってまた落ち込んだ。」「こんなママでごめんなさいって思った。」

お母さん方のお話に真剣に耳を傾けている彼女達を見ていると、私が何時間も講義するよりも、はるかに多くの学びがあるのだと思います。
私にとっても、実習生が来る日は助産師になりたての頃に戻れる貴重な時間になっています。
実習にご協力下さった皆様ありがとうございます。

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