赤ちゃんがおっぱいを吸えない

赤ちゃんが、ママのおっぱいをうまく吸えないという事で来院される方は多いです。以前からこのような相談はありましたが、最近増えているように感じます。
先日も吸えなくて困ってらっしゃるママが来院されました。赤ちゃんは生後1ヶ月。出産したところでは、「赤ちゃんのお口が小さいからかな?」「お口が大きくなるまでは吸いつけるのは難しいかも?」「ママのおっぱいの先が出ていないので吸いにいのかな?」と言われていたそうで、哺乳びんの乳首をおっぱいの先につけて飲ませて、その後に母乳を搾乳して哺乳瓶で飲ませていらっしゃいました。授乳にものすごく時間がかかって、ほとんど眠っていないとのこと。とても疲れておられる様子でした。
おっぱいを見てみると先が硬くなっています。どのように搾乳しているのかと尋ねると、「赤ちゃんに少しでも母乳を飲ませたいので、一生懸命搾乳していました。うまく搾乳出来ないので、痛いのを我慢して思いきり力を入れて搾乳していました。」と。力を入れすぎて搾乳をすると乳輪部が腫れて硬くなります。硬くなってしまうと余計に赤ちゃんが吸いにくくなります。
力を入れなくてもできる搾乳方法をお伝えし、赤ちゃんが飲みやすい抱っこをしていただいて授乳を試みたところ、上手に飲むことが出来ました。
この方の場合、乳輪部が硬くなるような搾乳をしていた事と授乳の抱っこが赤ちゃんにとってちょっと吸いにくくなっていた事が原因でした。
ママのおっぱいにも赤ちゃんのお口にも、何の問題もありません。
当院にはこのような方がよくお見えになります。
おっぱいの扱い方、搾乳のちょっとしたコツなどを知っていると「しなくても良い苦労」をしなくてもすむのです。
扱い方やコツはそんなに難しいことではありません。
当院にいらっしゃらなくても、困っておられる方々にそれを伝える方法をただ今模索中です。

卒乳

今日は「おっぱい講座 テーマ:おっぱいの卒業」でした。10組のママと赤ちゃんたちが参加されました。卒業の1ヶ月くらい前から赤ちゃんに「なぜやめるのか?いつやめるのか?」を具体的に伝える事で、赤ちゃん自身が「おっぱいが飲めなくなる事」を納得して受け入れていけるようになります。おっぱいをやめて2〜3日経つとお兄ちゃん・お姉ちゃんぽくなります。「自分はおっぱいをやめれたんだ、赤ちゃんじゃないんだ。」という自信がつくのかなと思います。赤ちゃんは、大人の私たちが思っているよりずっと賢いです。喋れないけど話は理解出来きます。おっぱい講座(テーマ:おっぱいの卒業)では、このようなお話をしております。興味のある方はどうぞご参加ください。