赤ちゃんがおっぱい嫌がる その①

泣く赤ちゃんに困っているママさん

「赤ちゃんがおっぱいを嫌がって飲まない」というご相談は多いです。

嫌がる理由はいくつかありますが、わりと多いのが、

どういう事かというと、
赤ちゃんが嫌がって飲まないという事で悩んでらっしゃるママさんの授乳の様子を拝見しますと、
赤ちゃんをご自分の胸にギュッと押し付けるようにしておられる方が多いです。

そのようにすると、赤ちゃんはうつむく姿勢になってしまうので呼吸がしにくくなります。
私たちでもうつむいた状態では呼吸がしにくいですよね。大きく息を吸いたい時はちょっと上をむきます。

深呼吸している女性

また、うつむく姿勢になる事で赤ちゃんの鼻の穴がママの乳房に埋もれてしまうので、さらに息がしにくくなります。

指で乳房を押して隙間を作り、赤ちゃんの鼻の穴が埋もれないようにされているママさんもいらっしゃいますが、わずかな隙間ですので赤ちゃんは十分に息が出来ません。

授乳の抱き方悪い例



さらに、ママと赤ちゃんのお腹がくっつきすぎるので、赤ちゃんのお腹は圧迫されがちです。
圧迫されるとしんどいですし息もしにくくなってしまいます。

この状況から何とかして逃れようと、赤ちゃんは首を左右に振って乳首を離そうとします。

おっぱいを飲む時、鼻が塞がって息がしにくくて苦しそうな赤ちゃん



そうすると仕方なく哺乳瓶で飲ませてみる事になります。すると哺乳瓶だと嫌がらずにゴクゴク飲みます。

その様子を見てママさんたちは、
「あんなに私のおっぱいを嫌がってたのに、ミルクは嬉しそうに飲むんだ(泣)」
「哺乳瓶の乳首の方が好きなの?」「私のおっぱいは不味いの?」
と思って落ち込んでしまいます。

確かに、哺乳瓶の乳首に慣れてしまってママのおっぱいを嫌がったり、美味しくなくて嫌がることはありますが、

という理由で嫌がることはわりと多いです。

哺乳瓶でミルクを飲んでいる赤ちゃんって、息がしやすそうだと思いませんか?
鼻が塞がっている赤ちゃんもあまり見かけませんし、ちょっと上を向いて飲んでいますよね。

ミルクを飲む赤ちゃん

赤ちゃんとママのお腹がくっつきすぎていないので、赤ちゃんのお腹は圧迫されていません。

どのような抱き方かと言うと、赤ちゃんがちょっと上を向くように抱くと良いです。

ママのお腹と赤ちゃんのお腹をくっつけすぎないように抱っこして、赤ちゃんの鼻の穴とママの乳房の間にママの小指一本が入るくらいの隙間をあけるようにします。


赤ちゃんが飲みやすい抱き方の授乳の様子


このようにすると、赤ちゃんんは息がしやすいですしお腹も圧迫されません。

悩んでらっしゃるママさん、授乳の抱き方を見直してみませんか?
授乳の抱き方について、当院ホームページおよびブログでも詳しく解説しておりますのでご覧になって下さい。

次回は、「赤ちゃんがおっぱいを嫌がる その②」です。どうぞお楽しみに。



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