授乳中する時は水分を飲みましょう

梅雨があっという間に終わって急に暑くなりました。
身体も心も暑さについていけませんね。

当院に来られている20歳代のママさんが、ご自身が熱中症になった時の話をして下さいました。

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その日は、夏真っ盛りでとても暑い日でした。

汗だくになりながらお部屋の掃除をした後、冷たいお茶でも飲んで一休みしようかなと思っていたら、赤ちゃんが急に泣き出したので慌てて授乳しました。

授乳中に喉が渇いたなと感じたけれど、後で飲もうと思いながら授乳を続けていたら赤ちゃんと一緒に眠ってしまいました。(エアコンはつけていました。)

その後、気分が悪くて目覚めた時には、身体は動かなくて声も出せませんでした。
この時、家には自分と赤ちゃんの二人だけ。

助けを呼ぼうと、そばにあるスマホを手に取ろうとするのだけれど、スマホまで手が届かない。声も出せない。
「私、どうなるの?!赤ちゃんは?」とものすごく恐怖だったと。

幸い、家族が帰宅して、救急搬送され入院し事なきを得たとの事です。

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それからは、授乳の時は必ず水を飲むようにしているそうです。

暑い時期は誰でも水分補給は大事ですが、授乳中の方は特に水分が必要です。

おっぱいは、血液が身体をめぐって作られます。

そのため、授乳し始めるとママさんの身体は熱くなって汗が出ます。
特に、夏場は汗だくになる事が多いです。

授乳中のママさんは、身体から「母乳」と「汗」で水分が出ていくので、補給しないといけません。

授乳前はもちろんの事、授乳中、授乳後の水分補給を心がけてください。


ママさんは赤ちゃんのお世話で精一杯で、ご自身の事は後回しにしてしまいがちですが、飲みたいと感じたら我慢せずに飲むようにしましょう。

ペットボトルやコップなどにストローをセットしておくと、授乳しながら飲めます。

授乳する場所に置いておくと良いでしょう。



また、水分だけを補給することがかえって、熱中症の発症へとつながる事がありますので、適度に塩分も取る事も忘れないようにしましょう。

塩昆布や梅干しなど常備しておくと良いですね。

(かかりつけ医から水分や塩分の制限をされている場合は、よく相談の上、その指示に従いましょう。)


ご自身の尿が、普段よりも少ない・色が濃い・臭いが強い場合は、かなりの水分不足になっている可能性があります。

十分に補給するようにしましょう。


動画を作成しました。

ママが抱っこすると赤ちゃん大泣き‼︎

当院にいらっしゃるママたちのお悩みについては、ホームページの「ママの悩みQ&A」やこのブログでも取り上げて来ましたが、忙しいママたちにとっては「読む」時間を確保するのも難しい時もあると思います。

そこで、赤ちゃんのお世話をしながらでも聴ける短めの動画を作ってみました。

ご興味のある方はどうぞご覧ください。

井田助産院 YouTube「ママが抱っこすると赤ちゃん大泣き‼︎」

赤ちゃんが乳首を浅く吸う

最近、ママたちから

浅吸い (浅飲み)で困っているんです。どうしたら良いですか?

という相談がよくあります。

浅吸い (浅飲み)とは、「赤ちゃんがママの乳首を浅く吸う」という意味でママたちの間でよく使われている言葉です。

今日は、浅吸い (浅飲み)についてお話します。

乳首を浅く吸われると大変痛いですし、乳首の傷や白斑の原因にもなります。

また、乳首の先端は母乳があまり出ない部分ですので、赤ちゃんは十分な量の母乳を飲めない事が多いです。

ママとしては、もうちょっと深く吸って欲しいですよね。

赤ちゃんがママの乳首を浅く吸うのは、何か理由があるはずです。
その理由から考えてみましょう。

考えられる理由は、

①赤ちゃんがおっぱいを飲む時にむせる
②赤ちゃんが口を大きく開けにくい抱き方をしている
③ママの乳首や乳輪部が硬い

などです。
では、一つずつ解説します。

①おっぱいを飲む時にむせている

あまり知られていませんが、おっぱいを飲む時によくむせている赤ちゃんは、乳首を浅く吸う事が多いです。

赤ちゃんの口の中へ母乳が勢いよく流れ込む(噴射する)と、赤ちゃんは自分のペースで飲めないため、むせる事が多いです。

むせている時の赤ちゃんはゴホゴホと咳き込んだり、呼吸もゼイゼイと苦しそうです。ビックリして乳首を離して飲むのをやめてしまうこともあります。

このように「むせる」という事は赤ちゃんにとっては、あまり良いことではありません。

そして、何回も「むせる」という体験をした赤ちゃんは、口をすぼめて(小さい口で)浅く吸うようになります。

浅く吸う事で、母乳が勢いよく口に入って来るのを防げますし、むせそうになった時もすぐに乳首を離す事が出来るからかなのでしょう。

というわけで、解決策は、

赤ちゃんがむせないように授乳する。

です。

そのためには、どうすれば良いかというと、

授乳前に指で搾乳して母乳を少し捨てるようにすると良いです

搾乳すると、母乳が噴き出さずに穏やかに出るようになりやすいので、赤ちゃんはむせずに自分のペースで飲む事が出来ます。

☆どのくらい搾乳すると良いのか?
乳首のつけ根(乳頚部)を親指と人差し指で軽くつまんでちょっと引っ張ってみて乳輪が少し伸びるくらいです。

※搾乳すると母乳がすぐに噴き出すようでしたら、「噴き出すのが少し落ち着くくらい」です。ただ、搾乳をしすぎると分泌が増えすぎてより一層むせやすくなる事がありますので、しすぎないように注意しましょう。

☆力を入れすぎないように搾乳する
力を入れて搾乳すると指や手首が痛くなるママもいらっしゃいます。
また、乳輪部が腫れてしまって赤ちゃんが深く吸いにくくなることもあります。
痛みを感じないくらいの力で搾乳しましょう。

☆早いスピードで搾乳しない(母分泌が多すぎるのママの場合)
母乳が出過ぎる方の場合は「ゆっくりとしたスピードで搾乳すること」です。
早いスピードで搾乳すると、刺激が強すぎて分泌が増えてしまったり、乳房が張りすぎることがあります。

このように、授乳前に少し搾乳するようにすると、乳首を吸った時に母乳が噴き出さないでゆっくりと出るようになるので、赤ちゃんはむせる事が少なくなってきます。

むせなくなってくると、赤ちゃんは大きな口を開けて深く吸うようになる事が多いです。
そんな様子を見ていると、赤ちゃんって何も分からないように見えるけれど、実はいろいろと考えていて、私たち大人が思っているよりも賢いんだなと思います。

赤ちゃんがむせた時は授乳を中断して身体を起こしてゲップを出すなどして下さい。
むせている時に、乳首を赤ちゃんの口に押し当てると余計にむせてしまいます。度々むせると、おっぱいを吸うのを嫌がるようになる事もあります。

「この赤ちゃんがむせないように授乳する」については
当院ブログもしくはホームページの「ママの悩みQ&A」で「詳しく解説しております。
どうぞご参照ください。
井田助産院ブログ
井田助産院 ママの悩みQ&A


②赤ちゃんが口を大きく開けられない抱き方をしている

「浅吸い」で悩んでらっしゃる方のほとんどは、「赤ちゃんが口を大きく開けられない」抱き方をしておられます。

少しでも乳首を深く吸ってもらおうという思いから、赤ちゃんの後頭部に手をあててご自身の乳首に赤ちゃんの口を近づけようとしがちです。

けれども、このようにしてしまうと、赤ちゃんはお顔がうつむく(下を向く)ので、顎が引けてしまって口を大きく開けられません。
舌も前方へ出しにくくなりますから浅くしか吸えないのです。

また、赤ちゃんのお鼻とママの乳房がくっついてしまうので息がしにくそうです。
鼻の穴がくっつかないように、指で乳房を押して隙間を作ってあげているママもいらっしゃいますが、ずっと押しておくのはとても疲れます。

というわけで、解決策は、

赤ちゃんが口を大きく開けられる抱き方をする。

どのように抱っこすると良いかというと、赤ちゃんのお顔が仰向く(上を向く)ように抱きます。

以下は、右乳房を授乳する時に左腕で抱っこする場合の例です。

赤ちゃんの背中とお尻に腕の内側を当てて、赤ちゃんの頭の下部と首と背中の上部(肩甲骨のあたり)に手を当てそっと乳首に引き寄せます。

このようにすると赤ちゃんのお顔は上を向きやすくなりますので、口を大きく開けられます。そうすると舌も前方に出て乳首を深くくわえる事が出来ます。

↓ママの親指と赤ちゃんの耳に注目!

赤ちゃんの鼻の穴と乳房との間に隙間があります。この抱き方だとママと視線も合いやすいです。

ここで、一度ご自身のお口で試してみましょう。

まず、うつむいて(下を向いて)お口を開けてみて下さい。

次に上向いて(上を向いて)お口を開けてみて下さい。

どうでしたか?

うつむくと口を開けにくいですよね。上向きの方が開けやすかったと思います。

私たちもお水などの飲み物を飲む時はちょっと上を向いて飲みます。うつむいて飲むという人はあまりいませんね。

赤ちゃんも同じです。お顔が上を向いている方が飲みやすいんです。

下を向いてミルクを飲んでいる赤ちゃんってあまり見かけないでしょう?

補足です。

☆赤ちゃんのお顔を上向きにするのが難しい時はどうすれば良いのか?

最近、自分のお腹と赤ちゃんのお腹をくっつけすぎているママをよく見かけます。
お腹をくっつけすぎていると赤ちゃんのお顔は上向きになりにくいです。
上のイラストのようにママと赤ちゃんのお腹を少し離してみて下さい。

そのようにしても上手くいかない場合は、
赤ちゃんのお鼻とママの乳房の間に少しでも隙間があくようにするだけでも良いです。
それだけでもくわえやすくなる事が多いです。

この「授乳の抱き方については、
当院ブログまたはホームページ「ママの悩みQ&A」に詳しく解説していますので是非ご覧ください。

③乳首や乳輪部が硬いため赤ちゃんの舌が滑ってしまう

乳首や乳輪部が硬いと、赤ちゃんの舌は乳首の先に向けて滑ってしまいます。

滑ってしまうので、乳首の先っぽを浅く吸ってしまうのです。

特に生まれて間がない赤ちゃんは、力がそれほど強くないですので滑ってしまいがちです。

というわけで解決策は、

授乳前に搾乳して乳首や乳輪部を柔らかくする


搾乳することで乳輪部は柔らかくなります。
柔らかいと赤ちゃんの舌は滑りにくくなるので、浅吸いを防ぐ事が出来ます。

☆どのくらい搾乳すると良いのか?
乳首のつけ根(乳頚部)を2本の指で軽くつまんでちょっと引っ張ってみて無理なく伸びるくらいです。

☆搾乳器でも良いのか?
指の方が乳輪部は柔らかくなりやすいですので、出来るだけ搾乳器ではなく指で行った方が良いです。
指で上手く出来ない場合は、少しだけでも良いので指で搾乳してから搾乳器を使う方が乳輪は柔らかくなりやすいです。

☆力を入れて搾乳しても良いのか?
痛みを感じるほど力を入れるて搾乳すると、乳輪部が腫れて硬くなり余計に舌が滑りやすくなってしまうことがあります。痛くない程度の力を心がけましょう。

☆母乳が出過ぎるんですが
母乳が出過ぎる方の場合は「ゆっくりとしたスピードで搾乳すること」です。
早いスピードで搾乳すると、刺激が強すぎて分泌が増えてしまったり、乳房が張りすぎることがあります。

童謡「ゆりかごの歌」のテンポより少しゆっくりくらいです。
♪ゆりかごの歌をカナリヤが歌うよ。ねんねこねんねこねんねこよ。♪

まとめ

赤ちゃんが乳首を浅く吸う理由に応じて授乳を見直してみる事が大事です。

そのためには、赤ちゃんが吸っている様子をよく観察しましょう。

むせているかどうか。
顎が引けているかどうか。
乳房と赤ちゃんのお鼻がくっついているかどうか。

また、ママ自身も

赤ちゃんが吸っているときに違和感があるかどうか。
あるとしたらどこのあたりか。

などを意識してみると良いと思います。

参考になれば幸いです。

「赤ちゃんがむせないように授乳する」については
当院ブログまたは、ホームページ 「ママの悩みQ&A」

この「授乳の抱き方」については、
当院ブログまたはホームページ「ママの悩みQ&A」

に詳しく解説していますので是非ご覧ください。

ママからのお手紙

お手紙をいただきました。

二年ほど前に、当院ホームページの「ママの悩みQ&A」をお読みになり、相談のメールを下さった遠方にお住まいの方からでした。

「自分が赤ちゃんを抱っこすると大泣きするのに、夫が抱っこすると泣き止む」事で悩んおられました。

とても思いつめておられるご様子でしたので、電話をかけてお話をお聞きした事を覚えています

お手紙には、「あの時、話を聞いてもらえて気持ちが楽になったこと、あれから子育てを支えてくれる方々と出会えたこと、赤ちゃんは元気に成長していること」

「自分のように誰にも相談出来ずに悩んでいるママは多いと思うこと」が綴られていました。

そして、「自分が抱っこすると大泣きだった子が、今はすっかりママっ子になっています。」と。

お子さんの可愛いお写真もたくさん同封して下さっていて、拝見しながら嬉しくて胸がいっぱいになりました。

私のつたない文章でも、このようなご縁をいただけて本当にありがたい事です。

今まで書いてきて良かったと思えました。

更新は滞りがちですが、これからもコツコツと書いていきます。

当院に来院されるママたちのお悩みについて書いております。
ご興味のある方はどうぞご覧になってください。

当院ホームページ「ママの悩みQ&A」

乳腺炎になったら

最近、当院では乳腺炎症状で来院される方が多くなってきました。
コロナ禍の今、乳腺炎で病医院を受診しようとしても、発熱していると断られる事が多い事も影響しているのでしょう。

今回は、乳腺炎症状がある時のご自身で出来る対処方法をお話します。

乳腺炎症状(おっぱいが痛くて熱がある)の時に心がける事

①水分を十分飲む。
②授乳する。
③患部を刺激しすぎない。
④栄養をとる。

①水分を十分飲む


熱が高い時は水分を飲む事が大事です。

乳腺炎は乳房の一部が燃えているような状態とも言えます。
この火を消すには十分な量の水分が必要なのです。

水分量が足りているかどうかは、お母様ご自身の尿の状態が一つの目安になります。

普段よりも量や回数が少ない、色が濃い時は、水分が不足しています。

また、お肌がカサカサで乾燥している、髪の毛がパサパサしている、便が固くて出にくいなども水分不足の兆候と言えます。

水分が足りていないとなかなか解熱しませんので体力も消耗してしまいます。

「水分を飲みすぎるとおっぱいが張ってしまうのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、発熱している時は熱を下げる方に水分が使われるので、それほど乳房は張りません。
こまめに飲むようにしましょう。

もしも、吐き気があって飲めない場合は、少しずつでも飲むようにしてみて下さい。

また、お茶や紅茶は利尿作用があり尿に出てしまいますので、飲みすぎないようにしましょう。

お水や白湯の方が良いですが、そればっかりでは飽きてしまうので、お味噌汁やおうどんのお汁、スープなどでも良いです。

②授乳する

しんどい時は授乳は重労働ですが、赤ちゃんに飲んでもらった方が治りやすいです。

授乳回数は、おっぱいが痛い時はとても不安ですので、頻回に授乳される方が多いですが、頻回すぎると赤ちゃんはお腹が空いていないのであまり飲まない事もあります。

その場合は、赤ちゃんがお腹が空くまで待ってから授乳した方がしっかり飲んでくれやすいです。

授乳前・授乳中も水分を飲んで下さい。飲んだ方が母乳の流れが良くなりますので治りやすいです。

また、授乳間隔は大幅に開きすぎない方が良いです。開きすぎて乳房内に長時間母乳がたまる状態が続くと治りにくいです。

※授乳不可のお薬を飲んでおられる、又は何らかの理由で授乳しない方が良いと医師から指導を受けている方は、ご自身で搾乳してください。

③痛い部分を刺激しすぎない

おっぱいが痛くて硬い部分がある時に、その部分を手で押しながら授乳する方が多いです。
確かに、そうすることで痛みや硬さが軽減される事もあります。

けれども、力を入れすぎて痛みを感じるほど押してしまうと炎症が悪化する事もありますので、押しすぎないようにして下さい。

「乳腺炎」は「扁桃腺炎・中耳炎」などと同じ炎症の病気です。
扁桃腺炎や中耳炎になった時に喉や耳を強く押したりしませんよね。
そんな事をしたら余計に痛くなってしまいます。乳腺炎も同じです。

ですので、痛みを感じるほど力を入れないで手のひらで軽く押さえるくらいにしましょう。

「ゲンコツ」で押すママもいらっしゃいますが、刺激が強すぎてよけいに痛くなることが多いです。

④栄養を取る

乳腺炎症状をおこしやすい方の多くは栄養不足です。

妊娠前・妊娠中に貧血だった・お産のとき出血量が多かった・母乳量が多い方は栄養が不足している事があります。

「朝食なし、昼食は菓子パンだけ」
「食べると乳房が張って痛くなるから我慢して食べないようにしている。」
「ご飯と野菜中心の食事をしている。」
「産後太りを解消したいから食べるのを我慢している。」

というような方は乳腺炎になりやすいように思います。

お米や野菜だけでなく、十分な量のお肉・魚介類・大豆・卵(←アレルギーがある場合は避けて下さい)などのタンパク質を食べた方が、乳腺炎症状を改善する力がつきやすくなります。

家族のためだけでなく、ご自身にも栄養のあるお食事を用意してあげてくださいね。

料理する余裕がない場合は誰かに作ってもらうか、簡単にすぐに食べられる惣菜や缶詰とかサラダチキンとかを購入するなどされたらどうでしょうか?

しんどい時はあまり手作りにこだわらない方が良いと思います。

発熱していて食欲がない時は無理に食べなくても良いですが、水分だけは十分に飲むようにしましょう。

甘いものは控えた方が治りやすいです。

でもなかなか我慢出来ないという方も多いですが、栄養をしっかりと取るようにすると甘いものへの欲求がおさまってきます。

甘いお菓子が欠かせなかった方でも、タンパク質などの栄養で身体が満たされてくると「それほど食べたくなくなった」という事は珍しくないです。

産後太りも解消しやすくなりますよ。

⑤休養を取る

乳腺炎症状をおこしやすい方の多くは、大変疲れておられます。

疲労がたまって身体の抵抗力が低下している時に乳腺炎になりやすいようです。

赤ちゃんのお世話や家事でとても忙しいとは思いますが、出来るだけ身体を休めるようにしましょう。

「自分がしないとしょうがない」と思っている事でも、思いきって周囲の人にお願いしてみてはどうでしょうか?

人は頼りにされると嬉しいものですよ。特に男性は。

⑥お薬のこと

高熱の場合は、病院で内服薬の処方や点滴をしてもらうと楽になりますが、受診がかなわなくてお薬を処方してもらえない場合は、漢方薬という選択肢もあります。

「葛根湯」はよく知られていますが、人によっては合わない事もありますので、出来れば漢方専門の薬局で薬剤師さんに相談して、貴方の状態に合ったお薬を試してみるのも良いでしょう。

「おっぱいが痛い」という事は、ほとんどの方にとって未知の体験です。
とても不安だと思います。

出来るだけ慌てずに落ち着いて、今の状態を観察し出来ることをやってみましょう。

参考になれば幸いです。

授乳の抱き方や授乳のコツなどは当院ホームページ「ママの悩みQ&A」に書いております。興味のある方はどうぞご覧になってください。